2021.11.011984世代
今シーズンも世代を代表してきた選手たちがユニホームに別れを告げた。西武の松坂大輔投手、日本ハムの斎藤佑樹投手ら甲子園のスターが現役引退となったが、ソフトバンクの長谷川勇也外野手、ヤクルトの雄平外野手ら“1984年世代”の現役引退選手も多い。セ・リーグヤクルトでは嶋基宏捕手、坂口智隆外野手の2人。嶋は2006年の大学社会人ドラフトで3巡目指名を受け楽天に入団。正捕手として2013年の日本一に貢献するなどベストナイン、ゴールデングラブ賞ともに2度選出。2020年からヤクルトに移籍し今季は15試合に出場し打率.222、0本塁打0打点。 坂口は2002年のドラフトで近鉄から1巡目指名を受け入団。2005年の球団合併でオリックスに所属し2011年に最多安打、ゴールデングラブ賞は4度受賞。怪我に悩まされる時期もあったが2016年にヤクルトに移籍すると復活を果たし、同年から3年連続150安打以上をマーク。今季は25試合に出場し打率.160、0本塁打0打点。 広島の長野久義外野手は2度の入団拒否の末、2009年のドラフト1位で巨人に入団して1年目に新人王を獲得した。2011年に首位打者、2012年には最多安打を獲得し主力として活躍。2019年にはFA宣言した丸佳浩外野手の人的補償として広島に移籍。今季は69試合に出場し打率.218、2本塁打13打点。
中日の谷元圭介投手は2008年のドラフト7位で日本ハムに入団。リリーフ陣の一角として2016年の日本一にも貢献した。2017年シーズン途中に中日にトレード移籍し、今季は32試合に登板し1勝1敗、14ホールド、防御率2.01。 楽天では岸孝之投手、牧田和久投手の2人。岸は2006年の大学社会人ドラフト希望枠で西武に入団した。ルーキーイヤーから4年連続2桁勝利をマークするなど先発陣の一角として活躍。2014年には最高勝率のタイトルを獲得した。2016年オフにFA宣言すると楽天に移籍し、2018年には最優秀防御率を獲得している。今季は24試合に登板し9勝9敗、防御率3.27。 牧田は2010年のドラフト2位で西武に入団。先発、抑えとしてフル回転し2011年は5勝7敗、22セーブ、防御率2.61の成績を残し、新人王を獲得。2016年からはリリーフ専門となり、2018年にポスティングシステムでパドレスに移籍しメジャーに挑戦した。2020年に楽天に移籍し日本球界復帰。今季は17試合に登板し0勝0敗、2ホールド、防御率3.31。 オリックスの増井浩俊投手は2009年のドラフト5位で日本ハムに入団した。ルーキーイヤーは先発として3勝を挙げたが2011年から中継ぎに配置転換。2012年には73試合に登板し45ホールドをマークし最優秀中継ぎのタイトルを獲得。2017年オフにFA宣言しオリックスに移籍し先発、中継ぎを兼任し今季は15試合に登板し3勝6敗、防御率4.94。 今年で37歳を迎える“1984年世代”で現役を続けているのは現状で7人。タイトルホルダーが多く実績十分のベテランたちの奮闘に今後も期待したい。